今朝のラッシュ時の電車。
人でぎゅうぎゅうに混み合う中、高齢の女性がゆっくりと乗ってこられました。
一歩一歩、慎重に足を運ぶ姿に、こちらも思わず見守ってしまいます。
ですが座席まではあと少し届かない。
私はせめて手すりにおつれしようと声をかけ、手を添えて移動していただきました。
すると、近くにいた女性が「こちらなら背中をつけられますよ」と、やさしく声をかけてくれました。
背もたれのある場所に女性を導こうとしていると、今度は若い男性がスッと立ち上がり、席を譲ってくれました。
まるでリレーのように自然に助け合う流れができて、3人で力を合わせて高齢の女性を座らせることができました。
高齢女性は手を合わせて「こんな混んでいるときに乗ってごめんね。病院に行かないといけなくて」予定はありますよと優しく返しました。
こうした小さな思いやりの連鎖が、朝の慌ただしい時間に温かい空気を運んでくれるんだなと感じました。
「日本もまだまだ捨てたもんじゃない」――心からそう思えた出来事でした。