先日ヒートショックの記事をアップしたところ、分かりやすく対処法を教えてくださいとメールを頂きました。
何かあった時に焦りますね。
ヒートショックとは、気温の変化によって血圧が乱高下することに伴って、
脳血管障害(脳出血・脳梗塞)心機能障害(心筋梗塞・大動脈解離)などを発症することがあります。
何を発症したのかは医師が見ないと分かりませんが、いつもと様子が違うと思われた時には早急に対応が必要です。
ヒートショックが起こった時の対処法
- 意識がある場合
- まずは落ち着いて、暖房の効いた暖かい部屋や毛布などで体を温めましょう。
- 温かい飲み物をゆっくりと飲み、体を内側からも温めましょう。
- 症状が改善しない場合は、救急車を呼ぶことを検討してください。
浴槽で意識を失った場合の対処法
浴槽で意識を失っている人を発見した場合、以下の手順で対応してください。
1. 救急車の要請
- 最優先で救急車を呼びましょう。 119番に通報し、状況を伝えます。
- 救急車が到着するまでの間、以下の応急処置を行います。
2. 浴槽からの救出
- 安全を確保:まず、自分自身の安全を確保します。滑らないように注意し、必要であれば誰かに手伝ってもらいましょう。
- 浴槽から出す:お風呂の湯を抜きながら、意識のない人を浴槽からゆっくりと引き上げます。無理に持ち上げると、身体を痛める可能性がありますので、慎重に行ってください。
3. 意識の確認
- 声をかける:「○○さん!大丈夫ですか?」と声をかけ、反応があるか確認します。
- 体を揺り動かす:肩などを軽く叩き、反応があるか確認します。
4. 呼吸の確認
- 呼吸をしているか確認:胸の動きや、呼吸音を確認します。
- 10秒間確認:10秒間は呼吸を確認しましょう。
5. 応急処置
- 呼吸がある場合:
- 意識がない場合は、顔を横に向ける(唾液で窒息する可能性があるため)
- 毛布などをかけて体を温めます。
- 救急隊の到着を待ちます。
- 呼吸がない場合:
- 心肺蘇生を行います。
- 救急隊の指示に従い、胸骨圧迫と人工呼吸を行います。
6. その他
- 周りの人に助けを求める:一人で対応できない場合は、周りの人に助けを求めましょう。
- 救急隊に情報提供:救急隊が到着したら、状況を詳しく伝えましょう。
注意点
- 焦らず、落ち着いて行動しましょう。
- 意識がない場合は、一刻も早く救急車を呼ぶことが大切です。
- 心肺蘇生は、正しい方法で行う必要があります。自信がない場合は、救急隊の指示に従うか、周りの人に協力を求めましょう。
【医師から指導された時の話】
父が心臓の手術をした時に心臓内科の医師から指導いただいたお話です。
お風呂で肩まで湯に浸かるのは、40℃ぐらいのお湯で最高10分まで。
寒い時は5分休憩してもう一度入る。
心臓に水圧がかかって動きが悪くなると、心筋梗塞などを起こすリスクが上がるから注意。
と、教えていただきました。
日頃から注意することで未然に防ぐことができますが、起こった際に落ち着いて対応ができるよう、イメージトレーニングしておくことも、おすすめです。
是非、ご家族で取り組まれてみてください。
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